一般事務と経理事務の違いは?求められるスキルや未経験から目指す方法も解説

一般事務と経理事務の違いは?求められるスキルや未経験から目指す方法も解説一般事務と経理事務の違いは?求められるスキルや未経験から目指す方法も解説

事務の仕事を探していると、「一般事務」と「経理事務」を見かけることがあります。それぞれの業務内容がわからず、どちらを選ぶべきか迷う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、一般事務と経理事務の違いや求められるスキル、事務職未経験から就職を目指す方法などについて解説します。

目次

  1. 1. 一般事務と経理事務の違いは?
  2. 2. 一般事務と経理事務の業務内容
  3. 3. 一般事務と経理事務に求められるスキル
  4. 4. 未経験から一般事務・経理事務を目指す方法
  5. 5. まとめ

1.一般事務と経理事務の違いは?

一般事務と経理事務は、どちらも事務職ではあるものの業務内容が異なります。企業によっては一般事務の業務に経理業務が含まれているケースもありますが、ここでは一般的な定義を解説します。

検品(検査)作業とは

一般事務とは?

一般事務とは、各部署のサポート係として、広い範囲の事務作業を行う職種です。何らかの事務に特化した事務ではなく、複数の部署の事務に対応するのが基本で、「庶務(しょむ)」と呼ばれることもあります。高い専門性を求められることは少ないため、未経験でも挑戦しやすいのが特徴です。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag「一般事務」

経理事務とは?

経理事務とは、企業の資金管理や外部との取引で発生した入出金の対応、帳簿の作成・管理などを行う職種です。会計・財務などの知識が必要で、会計システムやソフトウェアを使いこなす能力も求められます。
また、企業の経営陣や顧問税理士、金融機関とのやり取りも多く、対人スキルも必要で、一般事務よりも専門性が高いのが特徴です。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag「経理事務」

2.一般事務と経理事務の業務内容

続いて、一般事務と経理事務の具体的な業務内容を紹介します。

検品(検査)作業とは

一般事務の仕事内容

一般事務の主な仕事は次の通りです。

≪書類作成・管理≫

稟議書や報告書、社内外に向けたプレゼンテーション資料など、さまざまな書類を作成します。作成後の書類の配布・管理まで含まれるのが一般的です。

≪データ入力≫

紙の資料の情報や顧客情報、調査・アンケートの集計結果など、いろいろな情報を入力します。入力する情報の内容は、所属部署によって異なります。

≪電話・メール対応≫

電話やメールの対応も一般事務の仕事です。電話の場合は相手の会社名や氏名、連絡先、要件などをメモして担当者に共有します。メールの場合は内容を確認して返信するか、必要に応じて担当者に引き継ぎます。

≪来客対応≫

多くの企業が、来客対応も一般事務の仕事に割り振っています。お客様を会議室や応接室に案内したりお茶を出したりするほか、来客の予定に合わせて部屋の準備を整えたり、清掃したりする場合もあります。

≪備品管理・発注≫

文房具やコピー用紙など、社内で使われる備品の管理・発注を担当することもあります。備品のメンテナンスや、故障時の修理依頼なども業務に含まれているのが一般的です。

≪荷物や郵送物の発送・仕分け≫

荷物や郵便物の発送・仕分け・管理なども一般事務の仕事です。宛先の記入や荷物に添える送付状の作成などを行ったり、荷物や郵便物を各部署に届けたりもします。

経理事務の仕事内容

経理事務の仕事は、「日次」「月次」「年次」に分かれています。それぞれの主な仕事内容を紹介します。

≪日次業務≫

日次業務とは、企業内で日々発生する取引によるお金の動きを管理・記録する仕事です。次のような仕事が、日次業務に含まれます。

  • ・入出金管理
  • ・預金残高の確認
  • ・従業員の経費精算
  • ・経理システムへの入力
  • ・伝票の発行
  • ・簿記の記録
  • ・取引先の与信管理

≪月次業務≫

月次業務とは、月ごとの締め日に合わせて発生する仕事です。具体的には、以下のような仕事が月次業務に含まれます。

  • ・取引先への請求書作成・送付
  • ・取引先への支払い
  • ・給与や社会保険料の計算
  • ・未収金や未払い金の解消
  • ・月次決算業務

≪年次業務≫

年次業務とは、年1回発生する業務です。作業量が多く専門性が高い上に、企業の財務状況を把握するために欠かせない業務です。具体的には、次のような業務が年次業務に含まれます。

  • ・年末調整
  • ・税務申告
  • ・年次決算業務
  • ・連結決算業務
  • ・有価証券報告書の作成

3.一般事務と経理事務に求められるスキル

一般事務と経理事務に求められる能力・スキルは共通点が多いですが、業務内容が違うため、必要な能力・スキルにも異なる点があります。
ここでは、一般事務と経理事務、それぞれで求められる能力・スキルの中でも特徴的なものを紹介します。

検品(検査)作業とは

一般事務に求められる能力やスキル

電話や来客対応を担当することが多い一般事務では、サポート係としての基本的なビジネスマナーが求められます。また、文書作成やミスのないデータ入力、資料整理などをこなすスキルも必要です。

これらの業務ではPCを使用するため、PCの基本的な操作も身に付けておかなくてはなりません。事務作業で使用する頻度が高いWord・Excelの操作方法や、ビジネスメールの作成にも対応できるようにしておく必要があります。

経理事務に求められる能力やスキル

経理事務の場合は、基本のPCスキルに加えて、ExcelのSUMIFやVLOOKUPといった表計算で多用する関数を扱うスキルが求められます。また、企業が導入している会計システムなど、ITツールを活用する能力も必要です。

経理を担当する立場上、簿記や会計などの専門知識も身に付けなくてはなりません。簿記や会計、税務に加え、法令についても学び続けることが重要です。

社内の部署間や外部企業と関わる機会も多いため、調整力やコミュニケーション能力も求められるでしょう。また、作成した報告資料について説明することもあるので、対話力も身に付けておきたいところです。

4. 未経験から一般事務・経理事務を目指す方法

未経験から一般事務や経理事務を目指すにはどうすれば良いのか、具体的な方法を解説します。

一般事務を目指すには

一般事務は、先に紹介したビジネスマナーやPCスキルが身に付いている方であれば、未経験で応募可能な求人も存在します。特に派遣社員の一般事務であれば、未経験OKの求人が見つかりやすいでしょう。

ビジネスマナーやPCスキルがあることの証明として、秘書検定やマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)の資格を取得しておくのもおすすめです。

経理事務を目指すには

経理事務は一般事務とは異なり、一定の経験やスキル、専門知識などを求められる傾向にあります。経理のアシスタントから始めて実務経験を積むなど、関連職種でスキルや経験を身に付けてキャリアアップを目指すのがおすすめです。

また、簿記3級、可能であれば2級を取得するなど、経理に役立つ資格も取得したほうが良いでしょう。ただし、派遣社員の経理事務であれば正社員よりも未経験OKの求人が多く、仕事探しのサポートもしてもらえるので、派遣社員から始める手もあります。

未経験から一般事務や経理事務を目指すなら、旭化成アミダスからの派遣就業がおすすめです。旭化成株式会社100%出資の人材派遣会社で、旭化成グループをはじめとした多数の優良企業を派遣先としてご用意しています。

就業条件や人柄、スキルを見た上でお仕事を紹介しますので、一般事務と経理事務、どちらに向いているかわからないという方も、まずはご相談ください。

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派遣社員以外の働き方を検討している方は以下もご覧ください。

5. まとめ

一般事務と経理事務はどちらも事務職ではあるものの、業務内容が異なります。必要な能力・スキルの共通点は多いですが、経理事務のほうが専門性が高いため、就職のハードルは高くなります。

事務職未経験でチャレンジする場合は、一般事務のほうが求人が見つかりやすいでしょう。ただし、経理事務も未経験OKの求人は存在します。

特に派遣社員の場合は一般事務と経理事務のどちらも未経験OKの求人が見つかりやすく、仕事探しのサポートも受けられるため、派遣社員として働くことも検討してみましょう。