事務職の仕事内容を種類別に紹介!向いている人の特徴、転職成功のコツも解説

事務職の仕事内容を種類別に紹介!向いている人の特徴、転職成功のコツも解説事務職の仕事内容を種類別に紹介!向いている人の特徴、転職成功のコツも解説

事務職は「会社を支える裏方」と思われがちですが、実際には幅広い分野で欠かせない存在です。一般事務や経理、総務、営業事務など種類ごとに役割が異なり、求められるスキルもさまざまです。今回は、事務職の仕事内容や向いている人の特徴、転職を成功させるコツについて解説します。

目次

  1. 1. 事務職の主な仕事内容
  2. 2. 【全11種】事務職の種類別の仕事内容
  3. 3. 事務職に向いている人の特徴とは
  4. 4. 事務職への転職を成功させるコツ
  5. 5. まとめ

1.事務職の主な仕事内容

事務職の仕事は、業種や企業の規模によって幅広く異なりますが、共通して「会社を円滑に運営するためのサポート役」として重要な役割を担っています。ここでは、事務職における代表的な仕事内容を紹介します。

事務職の主な仕事内容

書類の作成・処理・管理

事務職の中心的な業務のひとつが、会社で必要となる各種書類の作成や処理です。営業関連では見積書や請求書、法務関連では契約書や覚書、総務では給与明細や社会保険関連書類、経理では経費精算や伝票などを扱います。これらの書類を正確に作成するだけでなく、分類してファイルに保管したり、データを社内フォルダに整理したりするなど管理業務も行います。細やかな確認作業や正確性が求められる重要な業務です。

データ入力

顧客情報や売上データ、在庫データなどをシステムに入力する業務も事務職の基本です。社員の勤怠情報や人事関連の個人データを入力する場合もあり、正確さとスピードが求められます。小さな誤りが業務全体に影響を及ぼす可能性があるため、集中力と責任感が必要です。

電話・メール・来客の対応

営業や企画職が外出している際、代わりに電話やメールを受けて要件を引き継ぐのも事務職の役割です。また、来客対応として会議室への案内やお茶出しを行う場合もあります。社内外の人と接する機会が多いため、丁寧な言葉遣いや対応力が求められる業務です。

備品や郵送物の管理

社内で使用するパソコンや事務用品の手配・発注、在庫管理なども事務職が担います。加えて、郵送物の仕分けや発送といった業務も担当するため、日々の業務を支える縁の下の力持ちとして欠かせない存在です。こうした細やかな管理業務により、社内全体の業務効率が保たれています。

2.【全11種】事務職の種類別の仕事内容

事務職は「裏方で会社を支える仕事」というイメージが強いですが、実際には所属する部署や業種によって担当する業務が大きく異なります。ここでは、代表的な11種類の事務職を紹介し、それぞれの特徴や仕事内容を解説します。

【全11種】事務職の種類別の仕事内容

一般事務

最もポピュラーな事務職で、書類作成やデータ入力、備品管理など幅広い業務を担当します。他の専門特化した事務職と比べて特定分野への専門性は求められないため、未経験から挑戦しやすいのが特徴です。事務職の入門的なポジションとして人気があります。

経理事務

会社の資金管理を担う職種で、伝票の仕訳処理や出入金管理、帳簿作成、経費精算、決算業務などを担当します。日次・月次・年次といったサイクルごとに異なる業務があり、正確さと数字に対する強さが求められます。
詳しくは以下の記事で解説しています。

関連記事:「一般事務と経理事務の違いは?求められるスキルや未経験から目指す方法も解説

総務事務

会社全体の運営を支える役割で、文房具やコピー用紙、パソコンなどの備品管理をはじめ、社内イベントの運営や冠婚葬祭の対応、防犯や安全管理なども担当します。小規模な会社では人事や労務の一部も兼務する場合があり、幅広い業務に対応する柔軟さが必要です。

法務事務

契約書のチェックや管理を中心に、用途に応じた契約書ひな型の更新、知的財産権の管理、顧問弁護士とのやり取りなどを行います。法律に関する基礎知識が求められるため、法学部出身者や専門資格を持つ人が活躍しやすい分野です。

人事・労務事務

採用から退職までの人事に関わる手続きや、給与・社会保険・労災保険などの労務管理を担当します。採用活動や社員の異動対応、結婚や出産に伴う各種手当の支給など、社員のライフイベントにも深く関わる仕事です。正確な処理に加えて、相手の立場を考慮した対応も求められます。

OA事務

OAとは「オフィスオートメーション」の略で、パソコンを使った文書作成やデータ処理を中心に行います。プレゼン資料や社内マニュアルなどの作成も担当するため、WordやExcel、PowerPointといったソフトのスキルが求められる仕事です。

営業事務

営業部門をサポートする役割で、見積書や発注書の作成、スケジュール管理、社内稟議資料の準備、商品の発送業務などを行います。営業担当が顧客対応に専念できるよう、裏方で支える存在であり、調整力や事務処理能力が必要とされます。

受付事務

企業の顔として来訪者の対応を行う職種です。来客への案内や電話対応、来訪者データの管理などを担当します。企業の印象を左右する重要なポジションであり、笑顔や丁寧な接客態度、ビジネスマナーが欠かせません。ホテルや商業施設などでも広く活躍の場があります。

金融事務

銀行や証券会社、保険会社など金融機関で働く事務職です。融資に関する契約書の処理や顧客口座の管理、金融商品の手続きなどを行います。金融知識や法規制に関する理解が必要となるため、未経験よりも経験者が優遇されやすい分野です。

貿易事務

輸出入に関わる事務職で、通関関連の書類作成や輸送手段の手配、倉庫の手配などを担当します。グローバルに取引を行うため、英語での書類作成や会話力が求められることが多いのが特徴です。国際物流に携わりたい人に人気があります。

医療事務

病院やクリニックなどで患者対応や医療スタッフのサポートを担う職種です。受付や会計業務、診療報酬請求業務(レセプト業務)などが中心で、医療制度や診療報酬に関する専門知識が必要とされます。資格を取得すれば未経験からでも挑戦しやすく、安定したニーズのある職種です。

3.事務職に向いている人の特徴とは

事務職は、正確性や効率性を求められる仕事であり、働く上で基本的なPCスキルや円滑なコミュニケーション能力が前提となります。Excelを使ったデータ入力やWordでの文書作成、タッチタイピングといったスキルは必須です。また、上司や同僚への報告・連絡・相談や、電話やメールの応対も多いため、周囲と良好な関係を築く力も重要です。
さらにここでは、事務職で特に力を発揮できる人の代表的な特徴を紹介します。

事務職に向いている人の特徴とは

他者のサポートをするのが好き

事務職の仕事は、営業のように成果が数値で見えやすいわけではありません。しかし、縁の下でチームを支える役割を担っているため、人の役に立っているというやりがいを実感しやすい仕事です。人から感謝されることや、サポートすることに価値を見いだせる人は事務職に向いています。さらに、周囲の状況をよく観察し、必要なサポートを先回りして行える人は、職場で高く評価されやすいでしょう。

地道な作業を丁寧に処理できる

事務職の多くは、データ入力や書類作成といったコツコツとした作業の積み重ねです。決められた手順に従って正確に進めることを苦に感じない人は、この仕事に適性があります。特に契約書や請求書など、会社の信頼に関わる重要な書類を扱うこともあるため、ミスなく丁寧に処理できる人は強みを発揮できます。

臨機応変に考え行動できる

事務職はルーティンワークが多い一方で、来客対応や突発的な依頼など予定外の業務も少なくありません。その際に優先順位を的確に判断し、柔軟に対応できる人は事務職として活躍しやすいです。決められたことをこなすだけでなく、状況に応じて最適な行動をとれる人は、周囲から信頼を集めるでしょう。
このように、事務職に向いている人は「サポート精神」「正確さ」「柔軟性」を兼ね備えている人です。これらの特徴に共感できる人は、事務職でやりがいを感じながら長く活躍できるでしょう。

4. 事務職への転職を成功させるコツ

事務職は未経験からも挑戦しやすい職種ですが、人気が高いため応募者が多く、採用で差をつける工夫が必要です。転職を成功させるには、自分の経験や強みをうまくアピールし、働き方の選択肢を広げることがポイントになります。ここでは、事務職への転職を有利に進めるためのコツを紹介します。

前職の経験が活かせる分野を選ぶ

未経験でも、前職のスキルを活かせる事務職を選ぶことで採用されやすくなります。例えば、営業経験がある人は営業事務で見積書作成や顧客対応に強みを発揮できます。コールセンター経験者なら、電話や来客対応の多い一般事務や受付事務が向いています。自分のキャリアを整理し、親和性の高い職種を狙うのが成功の近道です。

資格やスキルを取得してからチャレンジする

専門性の高い事務職では、資格やスキルが強みになります。経理事務を目指すなら日商簿記検定、貿易事務ならTOEICや英会話スキルなどを身に付けると有利です。資格取得の勉強は採用担当者への熱意アピールにもつながり、採用の可能性を高めます。

派遣社員や契約社員からスタートする

正社員での転職が難しい場合は、まず派遣社員や契約社員として経験を積む方法もあります。柔軟に働き方を選べるだけでなく、経験を積んだ上で正社員登用につながるケースも少なくありません。
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事務職への転職は、経験やスキルを活かしながら段階的にキャリアを築くことがポイントです。柔軟な選択肢を持ち、着実に実績を積み上げていきましょう。

5. まとめ

事務職は正確性や丁寧さが求められる一方で、サポート力を発揮できるやりがいの大きい仕事です。種類ごとに強みを活かせるフィールドがあるため、自分の適性に合った職種を選ぶことが大切です。転職を目指す方は、スキルや資格を磨きながら経験を積み、キャリアを広げていきましょう。