施工管理にホワイト企業は存在する?見分け方や転職のコツも解説

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施工管理にホワイト企業は存在する?見分け方や転職のコツも解説施工管理にホワイト企業は存在する?見分け方や転職のコツも解説

施工管理とは、工事の品質や安全を管理・監督する仕事です。施工管理に興味はあるものの、労働環境が過酷なのではないかと思い、踏み出せない方もいるのではないでしょうか。

また、すでに施工管理として働いていて、新たな環境にチャレンジしたいと思っている方もいるかもしれません。

そこで今回は、最近の施工管理の労働環境や、ホワイトな施工管理の職場の特徴、ホワイト転職を成功させるコツなどについて解説します。

目次

  1. 1. 施工管理でも「ホワイトな職場」が増えている理由とは?
  2. 2. ホワイトな施工管理の職場の特徴
  3. 3. 施工管理への「ホワイト転職」を成功させるコツ
  4. 4. 施工管理への転職サポートなら旭化成アミダス
  5. 5. まとめ

1.施工管理でも「ホワイトな職場」が増えている理由とは?

施工管理というと、ブラックなイメージをもつ方も多いのではないでしょうか。実は、近年の施工管理の職場環境は、かなり改善されてきています。なぜ施工管理の仕事がホワイトになってきたのか、その理由について解説します。

施工管理でも「ホワイトな職場」が増えている理由とは?

理由1|働き方改革の浸透

施工管理の職場環境がホワイト化してきた大きな理由のひとつが、働き方改革です。2019年4月1日に「働き方改革関連法」が施行されて以降、建設業界を含む多くの業界が働き方改革を進めてきました。

「年次有給休暇の取得義務化」や「時間外労働の上限規制」なども適用され、建設業界にもワークライフバランス重視の企業が増加しています。

ちなみに建設業では時間外労働の上限規制に猶予期間が設けられていましたが、2024年4月から適用が開始されました。臨時的で特別な事情がない限り、時間外労働は原則月45時間以内、年360時間以内を守らなくてはなりません。

また、臨時的で特別な事情があったとしても、時間外労働は年720時間以内など、いくつかの条件を守る必要があります。

出典:
国土交通省「建設業の働き方改革に向けた取り組み
厚生労働省「建設業・ドライバー・医師の働き方改革総合サイト はたらきかたススメ 建設業

理由2|建設業界のIT化

IT化が進んだことも、建設業界がホワイト化してきた理由です。工程管理ツールなど、施工管理業務を効率化するITツールの導入によって業務の「見える化」が進み、長時間労働の抑制や業務負荷の軽減につながっています。

国も建設業界のIT化を推進中です。例えば、国土交通省は「i-Construction」という、建設現場での生産性向上を目指す取り組みを実施しています。

そのほか、機械の自動化やドローンの活用を進めている企業もあるようです。BIM(Building Information Modeling)という、建築物のデザインや構造、設備、コストなどの情報を組み込んだ3次元モデルを活用して施工計画を立てている企業もあります。

出典:国土交通省「i-Construction

2.ホワイトな施工管理の職場の特徴

施工管理の職場環境はホワイト化してきていますが、ブラックな環境のままの職場もあります。このような環境の中で、ホワイトな職場を見分けるにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、施工管理におけるホワイト企業の特徴を5つ紹介します。

ホワイトな施工管理の職場の特徴

特徴1|休みが取りやすい

休みの取りやすさは、ホワイトな職場を見分ける重要なポイントです。以下のような労働条件が守られているかをチェックしてみましょう。

  • ・4週8休制または完全週休2日制が導入されている
  • ・有給休暇の取得を奨励・サポートしている
  • ・年間休日日数が105日以上ある

ただし、上記のような環境にある職場でも、定期修繕などがあると休日出勤や残業が発生することがあります。

特徴2|残業が少ない

みなし残業時間が少ない、または固定残業代制度がない企業は、労働基準法を遵守し、残業時間の削減に積極的に取り組んでいる可能性が高いと判断できます。できれば残業代が全額支給される企業を選ぶようにしましょう。

特徴3|福利厚生が充実している

福利厚生の充実度も、ホワイトな職場を見分けるポイントです。社会保険や有給休暇はもちろん、住宅手当や家族手当、退職金制度、資格取得支援制度など、どのような福利厚生があるかをチェックしましょう。

特徴4|教育研修制度や人事制度が整っている

ホワイトな職場は、スキルアップを支援する教育研修制度や、公正な人事評価・昇進制度が整っている傾向にあります。研修の内容や給与アップの条件などを公開している企業もあるので、確認してみましょう。

特徴5|給与が業界平均と比べて高い

ホワイトな企業は業績が安定していて資金に余裕があり、利益をしっかりと従業員に還元する意識が高い傾向にあります。そのため、給与や手当が業界平均よりも高い場合が多いのも特徴です。

3.施工管理への「ホワイト転職」を成功させるコツ

労働環境の整った施工管理の職場への就職・転職を目指す際に、押さえておきたいポイントがあります。ここでは、施工管理職へのホワイト転職を成功させるためのコツを4つ紹介します。

施工管理への「ホワイト転職」を成功させるコツ

求人内容を細かくチェックする

ホワイト転職を成功させるには、求人内容をしっかりと確認することが重要です。特に以下のような条件について、入念にチェックしましょう。

  • ・労働時間
  • ・休日
  • ・給与
  • ・残業の扱い
     (みなし残業・固定残業代・残業代全額支給のどれかなど)
  • ・各種手当
  • ・福利厚生
  • ・教育制度
  • ・人事評価・昇進制度

といっても、すべての希望条件を満たす企業をみつけるのは困難です。働き方改革に取り組んでいるかどうかを確認してみましょう。

また、外部からどれだけ調査しても、なかなか実情は掴み切れません。可能であれば、転職を希望している企業で働いている方、過去に働いたことがある方の話を聞いてみるのもひとつです。

会社の規模を考慮する

ホワイト転職を目指すなら、会社規模も考慮しましょう。小規模な会社は人手が足りていないことが多く、従業員1人あたりの業務量が増えやすいためです。業務量が多ければ、その分残業や休日出勤も発生しやすくなります。

一方、大規模な会社は従業員が多いので業務量を調整しやすく、労働基準法に則した労働条件を設定する傾向にあります。IT化や働き方改革などに積極的に取り組むのも大規模な企業であることが多いので、良い環境で働ける確率が高まるのです。

一般的に、元請けを担うのは大規模な企業なので、主に元請けとして活躍している企業の求人を探してみましょう。

工事の規模やエリアを確認する

ホワイト転職を望むなら、工事規模や担当エリアもチェックしたいポイントです。大規模工事の実績が多い企業は業績が安定しており、収入や待遇面が良好である可能性が高まります。

また、大規模工事に携わることでさまざまな経験が積めるので、スキルアップや自信にもつながるでしょう。

一方、小規模な工事が多い企業や地域密着型企業の場合は、1つの工事あたりの作業量が少ない、エリアが限定されているので通勤時間や出張を減らせるなどのメリットがあります。自分に向いているのはどちらなのか、じっくりと考えてみましょう。

施工管理や建設業に関連する資格を取得しておく

施工管理や建設業に関わる資格を取得しておくと、実務ではもちろん、転職活動の際にも役立ちます。資格を取得できるだけの知識やスキル、経験があることを証明でき、選考時に有利に働くためです。

特に「土木/建築施工管理技士」や「建築士」などの資格は、施工管理の転職市場では優遇されやすくなるでしょう。資格手当などによって、収入がアップする可能性もあります。

4. 施工管理への転職サポートなら旭化成アミダス

施工管理の転職サポートなら、「旭化成アミダス」にお任せください。旭化成アミダスは、旭化成株式会社100%出資の人材サービス会社です。旭化成グループの強みを活かし、多様な案件を紹介しています。

特に旭化成グループの主力事業である「住宅」「マテリアル」「ヘルスケア」分野の根幹を担う職種として、施工管理の求人が多いのが特徴です。

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5. まとめ

ブラックなイメージがある施工管理ですが、働き方改革やIT化の推進により、労働環境が改善されつつあります。

特に大規模工事や元請けを担う大企業では職場環境がホワイト化しており、働きやすい環境が整っていることが多いので、就職・転職を検討してみてはいかがでしょうか。