

非正規雇用労働者の正社員化に伴い、多くの事業所が申請する「キャリアアップ助成金正社員化コース」。非正規雇用者のキャリアアップ促進や人材育成、人員確保にも活用できる助成金制度ですが、2022年4月以降は制度見直しによる変更点が生じているため、対象となる事業主は要件を満たすかどうか確認する必要があります。
この記事では、キャリアアップ助成金正社員化コースとはどのような制度なのか、その概要や適用条件、主な変更ポイントについて詳しく解説します。
目次
- キャリアアップ助成金正社員化コースとは?
- キャリアアップ助成金正社員化コースの適用条件
- キャリアアップ助成金正社員化コースの助成金
- キャリアアップ助成金正社員化コースの主な変更ポイント
- 2022年10月以降の変更点:正社員と非正規雇用労働者の違いがより明確に
- 2022年12月以降の変更点:人材開発支援助成金の拡充
- まとめ
1.キャリアアップ助成金正社員化コースとは?
キャリアアップ助成金正社員化コースとは、非正規雇用労働者を正規雇用労働者に転換、または直接雇用した事業主に対して助成をおこなう制度です。厚生労働省が創設したキャリアアップ助成金の一つで、事業主が自社のアルバイトやパート、契約社員、派遣社員などを正社員として雇用した場合に、この助成金が支給されます。
キャリアアップ助成金正社員化コースの目的としては、労働者の意欲やスキルの向上、人材確保などが挙げられます。非正規雇用労働者のキャリアアップを促進するための助成金制度ですが、2022年4月1日に大きな改定がおこなわれており、申請の際には新たに対象要件を満たしているかどうかの確認が必要となります。
